料金と実例
Hermes 本体は無料の OSS です。ダウンロードにも利用にもお金はかかりません。かかるのは、頭脳にあたるモデル(LLM)の利用料と、使う場合はツール(検索・画像生成など)の利用料です。公式資料と Portal の一覧を突き合わせてまとめました(切り口はこのサイトのものなので確度は medium です)。
お金のかかりどころ
支払いが発生するのはモデルの推論、つまり「入力トークン」と「出力トークン」に対してです。単価はモデルごとに違い、1M(100 万)トークンあたり何ドル、という形で決まっています。会話の履歴が長くなるほど、毎ターン読み直す入力が増えます。
Tool Gateway の検索・画像生成・音声合成・ブラウザ操作は、Portal の契約を使う場合は別会社の契約なしで使えますが、無料ではありません。使った分が Nous の契約に従量で請求されます(公式の言い方は「pay-as-you-use billed against your Nous subscription」。無料アカウントにはこのツール群は付きません)。自分のキーで各社に直接つなぐ場合は、その各社の料金が別に立ちます(Tool Gateway)。
つなぎ方3択の費用構造
Nous Portal(サブスク口座への従量課金) — ひとつの契約でモデルもツールもまとまります。使った分が Nous の契約に乗る従量課金で、公式の推奨。支払い先がひとつで済むのが最大の利点です。切り替えても請求先は変わらないので、モデルを試す回数が多い人ほど向いています(Nous Portal)。
各社の API キー直(従量) — OpenRouter、OpenAI、Anthropic、Google など。使った分だけ払います。すでにキーを持っているならその日から動きます。反面、提供元ごとに残高と管理画面が増えます(AI プロバイダー)。
ローカルの Ollama(API 料金ゼロ) — 手元のマシンだけで動かします。API 料金はかかりません。かわりに必要なのはメモリと GPU で、公式の手順では 3B 級で 8 GB、27B 以上なら 32 GB 以上が目安とされています。ツール呼び出しに対応したモデルでないとエージェントとしては働けない点に注意してください(Ollama でローカルに動かす)。
価格の実例
Nous Portal のモデル一覧から、価格帯ごとに 6 つ引いたものです。単位は 1M トークンあたりのドル、in が入力、out が出力です。
| モデル | in($/1M) | out($/1M) |
|---|---|---|
Upstage: Solar Pro 4(upstage/solar-pro4:free) |
0 | 0 |
Mistral: Mistral Nemo(mistralai/mistral-nemo) |
0.0152 | 0.024 |
Google: Gemini 3.1 Flash Lite(google/gemini-3.1-flash-lite) |
0.2 | 1.2 |
DeepSeek: DeepSeek V4 Pro(deepseek/deepseek-v4-pro) |
0.696 | 1.392 |
Claude Sonnet 4.6(anthropic/claude-sonnet-4.6) |
2.4 | 12 |
OpenAI: GPT-5.5 Pro(openai/gpt-5.5-pro) |
24 | 144 |
2026-08-27 時点の値です。最新は モデルと料金 で確認してください。
同じ日の一覧には全 372 件、うちテキスト系が 329 件ありました。有料のものだけで見ると、入力単価は最安の 0.0152 ドルから上位の 24 ドルまで開きます。同じ会話でも、どのモデルに投げるかで支払いは 3 桁変わるということです。
テキスト系 329 件のうち 317 件には、定価から 20% 引きの価格が付いていました。上の表の値はすべて引き後です(たとえば Claude Sonnet 4.6 は定価 3 ドル / 15 ドルに対して 2.4 ドル / 12 ドル。分類上は TEXT ではなく OTHER 帯ですが、割引の付き方は同じです)。
目安の考え方
「1 回の会話でだいたい何ドル」を先に決めることはできません。支払いは 単価 × 使った量 でしか決まらず、量は作業の中身で大きく変わるからです。目安が欲しいなら、量のほうを測ります。
/usage— いまのセッションのトークン消費を見ます/insights— 直近 30 日の使い方の傾向を見ますhermes prompt-size— 会話を始める前から乗っている固定分(システムプロンプト、スキルの索引、メモリ、ツールのスキーマ)をバイト単位で出します。オフラインでも動きます(CLI コマンド)
公式の Ollama でローカルに動かす には、入力 10 万 / 出力 2 万トークンのセッションを想定した比較表が載っています。自分の使い方がこれに近いかどうかは、上の 3 つで測ってから判断してください。
量を減らす手として、公式の 使い方のコツ は次を挙げています。
- プロンプトのキャッシュを壊さない。長いセッションで
/modelを行き来すると、次のターンで会話全体の入力料金を払い直すことになります - 長くなったら
/compressで履歴を要約する - 並行して調べたいことは
delegate_taskに任せる。サブエージェントの本文は本体の会話に戻りません - まとめ作業はスクリプトを書かせて一度に実行する
補助的な仕事(セッション名の生成、圧縮、承認の判断など)にだけ安いモデルを割り当てることもできます。設定は モデルの設定 にあります。
無料で試す構成
2026-08-27 時点の Portal の一覧には、無料枠のテキストモデルが 6 件ありました。Solar Pro 4、Poolside Laguna S 2.1 / XS 2.1、Tencent Hy3、StepFun Step 3.7 Flash、Meituan LongCat 2.0 です。単価は入力・出力ともに 0 でした。
手元だけで完結させたいなら Ollama です。API 料金はゼロで、会話の内容が外に出ることもありません。ツール呼び出しに対応したモデルを選び、コンテキスト長を広げるところまでやると、エージェントとして使える状態になります。
難しい依頼だけクラウドに逃がす形も公式が案内しています。ふだんはローカル、失敗したときだけ有料のモデル、という組み方です(フォールバック、プロバイダー振り分け)。
まだ動かしていない場合は Hermes Agentをインストールする から、よく使うページは よく使う にあります。