Hermes Agent Wiki 非公式・日本語wiki
この skill をそのまま使う: GitHub で原文を見る

英語原文・frontmatter 込みで、Hermes が読み込む実体そのままです(このページの本文は日本語版)。

Kanban Video Orchestrator

目次

複数エージェントによる動画制作の流れを設計して動かします。

skill の情報

提供元 追加インストール型 — hermes skills install official/creative/kanban-video-orchestrator で入れます
パス optional-skills/creative/kanban-video-orchestrator
バージョン 1.0.0
作者 ['SHL0MS', 'alt-glitch']
ライセンス MIT
対応プラットフォーム linux, macos, windows
タグ video, kanban, multi-agent, orchestration, production-pipeline
関連 skill ascii-video, manim-video, p5js, comfyui, touchdesigner-mcp, pixel-art, ascii-art, songwriting-and-ai-music, heartmula, songsee, youtube-content, claude-design, excalidraw, architecture-diagram, concept-diagrams, baoyu-comic, baoyu-infographic, humanizer, gif-search, meme-generation

参考: SKILL.md 全文

Kanban Video Orchestrator

15 秒の商品ティザーから 5 分の物語作品、ミュージックビデオ、ASCII のループ映像まで、 どんな動画の依頼も Hermes の kanban の流れに載せて、 専門ごとのエージェント像へ作業を分けていきます。

この skill 自体は何も描画しません。次のことを行うメタ的な流れです。

  1. 的を絞った聞き取りで依頼の範囲を決めます
  2. 作風に応じて、ふさわしいチームを設計します(どの役割を置き、役割ごとにどの道具を持たせるか)
  3. Hermes のプロファイル・作業場所・最初の kanban タスクを作る設定スクリプトを生成します
  4. ディレクター役のプロファイルへ引き渡し、そこから kanban を通じて作業が分解されます
  5. 実行を見守り、タスクが止まったり失敗したりしたときに手を入れます

実際の描画は、kanban が動き出したあとその中で行われます。場面ごとに合う既存の skill と道具、たとえば ascii-videomanim-videop5jscomfyuitouchdesigner-mcpsongwriting-and-ai-musicheartmula、外部 API、あるいは PIL と ffmpeg だけの素の Python が使われます。

この skill を使わない場面

  • 動画が一続きの手続き的な作品で、専門の担当を分ける必要がないとき。コードを直接書けば済みます。
  • 一発変換のような手早い依頼のとき(例:「この mp4 を GIF にして」)— ffmpeg を直接使ってください。
  • 出力が静止画・GIF・音声だけのとき — それぞれに合った skill(ascii-artgifsmeme-generationsongwriting-and-ai-music)を使ってください。
  • 既存の skill ひとつできれいに収まるとき(例: 純粋な ASCII 動画なら ascii-video だけで足ります)。

進め方

DISCOVER  →  BRIEF  →  TEAM DESIGN  →  SETUP  →  EXECUTE  →  MONITOR

ステップ 1 — 聞き取り(正しい質問をする)

聞き取りは相手に合わせて変えます。本当に必要なことだけを尋ねてください。まずは 大まかな形をつかむため、次の 3 つから始めます。

  • どんな動画ですか?(ひと言での説明)
  • 長さは?(5〜30 秒のティザー/30〜90 秒の短編/90 秒〜3 分の解説/3〜10 分の作品/それ以上)
  • 画面比率と出す場所は?(1:1/9:16/16:9。X、IG、YouTube、社内など)

その答えから作風の分類を決めます。作風によって、次に聞くべきことが変わります。 すべてを一度に尋ねてはいけません。 一度に 2〜4 つ尋ね、聞いてから先へ進みます。 相手の言い方から答えが読み取れるときは、その都度ふつうに推測して構いません。

聞き取りの型と作風ごとの質問集は references/intake.md にまとまっています。

ステップ 2 — 企画書

十分に分かった時点で、assets/brief.md.tmpl の雛形を使って構造のある brief.md を作ります。中身はこう並びます。

  1. コンセプト — ひと言の売り文句と、気持ちの上での目指す先
  2. 範囲 — 尺、画面比率、出す場所、締め切り
  3. 作風 — 見た目の参考、ブランド上の制約、トーン
  4. 場面 — 拍ごとの分解(尺、内容、使う道具)
  5. — ナレーション/音楽/効果音/無音(必要なら場面ごとに)
  6. 納品物 — ファイル形式、解像度、必要なら別版(縦向き、GIF など)

チームを設計する前に、この企画書を相手に見せて確認を取ります。企画書が取り決めそのものです — 以降のタスクはすべてこれを参照します。

ステップ 3 — チーム設計

役割の型が集められたライブラリから、この動画に合うものを選びます。組み合わせるのであって、 写し取るのではありません。 たいていの動画では 4〜7 のプロファイルが要ります。ディレクターは常に置き、 残りは企画書が実際に必要としているもので決めます。

役割のライブラリと作風ごとのチーム構成は references/role-archetypes.md を参照してください。

役割から、それが読み込む Hermes の skill と道具一式への対応は references/tool-matrix.md にあります。

ステップ 4 — 設定

設定スクリプト(setup.sh)を生成して実行します。スクリプトは次のことを行います。

  1. 作業場所(~/projects/video-pipeline/<slug>/)を作ります
  2. 渡された素材を taste/audio/assets/ へ写します
  3. hermes profile create --clone で Hermes のプロファイルをそれぞれ作ります
  4. プロファイルごとの SOUL.md(人物像と役割の定義)を書き出します
  5. プロファイルの YAML(道具一式、always_load の skill、cwd)を設定します
  6. brief.mdTEAM.mdtaste/ の中身を書き出します
  7. ディレクターに割り当てた最初の hermes kanban create タスクを起こします

scripts/bootstrap_pipeline.py を使うと、企画書とチーム設計の JSON から setup.sh を生成できます。 設定スクリプトの構造、プロファイル設定の型、そして肝心の「作業場所を共有する」決まりについては references/kanban-setup.md を参照してください。

ステップ 5 — 実行

setup.sh を実行します。そのうえで、様子を見るためのコマンドを相手に伝えます。

hermes kanban watch --tenant <project-tenant>     # live events
hermes kanban list  --tenant <project-tenant>     # board snapshot
hermes dashboard                                   # visual board UI

ここから先はディレクター役のプロファイルが引き取り、作業を分解して、kanban の道具一式を通じて 専門のプロファイルへタスクを振り分けます。

ステップ 6 — 見守りと手入れ

離れずに見ていてください。kanban は自分で回りますが、止まったタスクや出来の悪い成果物には 人(あるいは AI)の判断が要ります。

見守り方としては、kanban list を定期的に確認し、想定より長く RUNNING のままのタスクを kanban show <id> で覗き、heartbeat を確かめます。作業役の成果物が確認で落ちたときの、 標準的な手の入れ方は次の 3 つです。

  1. 作業役のタスクに、具体的な指摘をコメントする(kanban_comment
  2. 元のタスクを親にして、やり直しのタスクを作る
  3. 企画書の範囲を直し、ディレクターに分解し直させる

切り分けの型、手入れの具体策、「タスクが止まったとき」の手順書は references/monitoring.md を参照してください。

参考: 実例

物語作品、商品/宣伝、ミュージックビデオ、数学やアルゴリズムの解説、ASCII 動画、リアルタイムの インスタレーションという、まったく異なる 6 つの実例です。同じ進め方から、いかに違うチームと タスクの並びが生まれるかが分かります。 references/examples.md を参照してください。

大事な決まり

  1. 動く前に聞き取りを。 最低限の 3 つの質問もしないまま、企画書やチームを作り始めては

いけません。まずい企画書は、その後の全工程に響きます。

  1. チームは動画に合わせます。 どの仕事でも同じ 4 プロファイル構成を使い回さないでください。

ミュージックビデオに拍の解析役がいなければ、ずれた出来になります。物語作品に脚本役が いなければ、筋の通らない場面ができます。references/role-archetypes.md を参照してください。

  1. プロジェクトごとに作業場所はひとつ。 ひとつの動画に関わるプロファイルは、すべて同じ

dir: の作業場所を共有します。タスク間の受け渡しは、共有のファイルシステムと形の決まった 引き継ぎで行います。kanban_create の呼び出しでは必ず workspace_kind="dir"workspace_path="<absolute project path>" を渡します。

  1. プロジェクトごとに tenant を分けます。 プロジェクト専用の tenant

--tenant <project-slug>)を使ってください。ダッシュボードの範囲が絞られ、 進行中の別の kanban と混ざるのを防げます。

  1. 既存の skill を尊重します。 場面が既存の skill に収まるときは、描画を担う役が

タスクの --skill <name> か、プロファイルの always_load でその skill を読み込むべきです。 skill がすでに持っているものを、わざわざ作り直さないでください。

  1. ディレクターは自分では実行しません。 `kanban + terminal +

file の道具一式をすべて持っていても、ディレクターの SOUL.md の決まりが自分で作業することを禁じています。 分解して振り分けるだけです — 具体的なタスクはすべて、専門のプロファイルへの hermes kanban create` の呼び出しになります。kanban の作業役すべてのシステムプロンプトへ 自動で差し込まれる kanban 運用の指針にも、この点がさらに詳しく書かれています。

  1. 分けすぎないでください。 30 秒の商品動画に 20 個のタスクは要りません。うまく並行でき、

人が確認すべき節目がきちんと表に出る範囲で、いちばん小さいタスクの並びを目指します。

  1. 火を入れる前に API キーを確かめます。 外部 API(TTS、画像生成、画像から動画)には

${HERMES_HOME:-~/.hermes}/.env かユーザーの秘密情報の保管先にキーが要ります。 キーが無いというエラーに当たった作業役は、タスクの枠をむだにします。設定スクリプトの check_key 補助は、必要なキーが欠けていればきれいに中断します。

ファイルの構成

SKILL.md                            ← this file (workflow + rules)
references/
  intake.md                         ← discovery question banks per style
  role-archetypes.md                ← role library (writer, designer, animator, …)
  tool-matrix.md                    ← skill + toolset mapping per role
  kanban-setup.md                   ← setup script structure & profile config
  monitoring.md                     ← watch + intervene patterns
  examples.md                       ← six worked pipelines
assets/
  brief.md.tmpl                     ← brief skeleton
  setup.sh.tmpl                     ← setup script skeleton
  soul.md.tmpl                      ← profile personality skeleton
scripts/
  bootstrap_pipeline.py             ← generate setup.sh from brief + team JSON
  monitor.py                        ← polling + intervention helpers