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Merger Model

目次

M&A の EPS 増加・希薄化(アクリーション / ダイリューション)ワークブックを Excel で作ります。

skill の情報

提供元 追加 skill — hermes skills install official/finance/merger-model で入れます
パス optional-skills/finance/merger-model
バージョン 1.0.0
作者 Anthropic(Nous Research が改変)
ライセンス Apache-2.0
対応プラットフォーム linux, macos, windows
タグ finance, m-and-a, merger, accretion-dilution, excel, openpyxl, modeling, investment-banking
関連 skill excel-author, pptx-author, dcf-model, 3-statement-model

参考: SKILL.md 全文

動かす環境

この skill は ヘッドレスの openpyxl を前提にしています。つまり、ディスク上に .xlsx ファイルを作ることが目的です。 セルの色付け、数式、名前付き範囲、感応度表については excel-author skill の作法にそろえてください。 納品の前に再計算します: python /path/to/excel-author/scripts/recalc.py ./out/model.xlsx

Merger Model

M&A 取引の EPS 増加・希薄化分析を作ります。プロフォーマの EPS への影響、シナジーの感応度、取得価格の配分をモデル化します。買収候補を検討するとき、提案資料向けに統合効果の分析をまとめるとき、取引条件について助言するときに使います。

進め方

ステップ 1: 入力値を集める

買い手:

  • 会社名、現在の株価、発行済株式数
  • LTM と NTM の EPS(GAAP ベースと調整後)
  • PER
  • 税引前の負債コスト、税率
  • 手元現金、既存の負債

対象会社:

  • 会社名、現在の株価、発行済株式数(上場している場合)
  • LTM と NTM の EPS、または純利益
  • 企業価値または株式価値

取引条件:

  • 1 株あたりの買収提示価格(または現在価格に対するプレミアム)
  • 対価の構成: 現金の割合と株式の割合
  • 現金部分の資金調達のために新たに調達する負債
  • 見込まれるシナジー(売上・コスト)と、その立ち上がりの時間軸
  • 取引関連費用と資金調達費用
  • 想定するクロージング日

ステップ 2: 取得価格の分析

項目 金額
1 株あたりの買収提示価格
現在価格に対するプレミアム
株式価値
加算: 引き受ける純有利子負債
企業価値
含意される EV / EBITDA
含意される PER

ステップ 3: Sources & Uses

Sources $ Uses $
新規調達の負債 株式の取得価格
手元現金 対象会社の負債の借り換え
新規発行の株式 取引関連費用
資金調達費用
合計 合計

ステップ 4: プロフォーマ EPS(増加 / 希薄化)

1 年目から 3 年目まで、年ごとに計算します。

単独ベース プロフォーマ 増加 /(希薄化)
買い手の純利益
対象会社の純利益
シナジー(税引後)
支出した現金の逸失利息(税引後)
新規負債の支払利息(税引後)
無形資産の償却(税引後)
プロフォーマ純利益
プロフォーマ株式数
プロフォーマ EPS
増加 /(希薄化)率

ステップ 5: 感応度分析

シナジーと買収プレミアムに対する EPS 増加 / 希薄化:

シナジー $0M シナジー $25M シナジー $50M シナジー $75M シナジー $100M
プレミアム 15%
プレミアム 20%
プレミアム 25%
プレミアム 30%

現金と株式の構成比に対する EPS 増加 / 希薄化:

現金 100% 75/25 50/50 25/75 株式 100%
1 年目
2 年目

ステップ 6: 損益分岐となるシナジー

1 年目の EPS が増減しないために最低限必要なシナジーの額を計算します。

ステップ 7: 成果物

  • 次の内容を含む Excel ワークブック:
    • 前提条件のシート
    • Sources & Uses
    • プロフォーマ損益計算書
    • EPS 増加・希薄化のまとめ
    • 感応度表
    • 損益分岐の分析
  • 提案資料に入れる、統合効果の 1 ページまとめ

気をつけること

  • 関係するところでは、GAAP ベースと調整後(キャッシュ)EPS の両方を必ず示します
  • 株式対価の取引では、交換比率に買い手の現在の株価を使い、新株発行による希薄化を明記します
  • 取得価格の配分を織り込みます。のれんと無形資産の償却は GAAP ベースの EPS に効いてきます
  • シナジーの立ち上がりは重要です。1 年目は年間換算のシナジーの 25〜50% 程度にとどまることがよくあります
  • 支出した現金の逸失利息と、調達した負債の支払利息を忘れないでください
  • シナジーや利息の調整にかける税率は、買い手の限界税率に合わせます

データの取得元 — まず MCP、なければ Web

以下の箇所には「S&P Kensho MCP / Daloopa MCP / FactSet MCP を使う」と書かれています。これらは元になった Cowork プラグインが前提としていた、商用の金融データ MCP です。Hermes では次のようにします。

  • 構造化された金融データの MCP を設定している場合(Hermes は MCP に対応しています。native-mcp skill を参照)、時点を揃えた類似企業比較、過去の取引事例、開示資料にはそちらを優先します。
  • 設定していない場合は、次で代替します:
    • 米国の開示資料は web_search / web_extract で SEC EDGAR(https://www.sec.gov/cgi-bin/browse-edgar)を参照します
    • プレスリリースや決算資料は企業の IR ページを参照します
    • 対話型のデータポータルには browser_navigate を使います
    • ユーザーから提供されたデータ(文脈に見当たらないときは、はっきり尋ねます)
  • 数字を作ってはいけません。 倍率、取引事例、開示上の数値の出どころを確かめられない場合は、そのセルを [UNSOURCED] と印を付けてユーザーに伝えます。

出典

この skill は Anthropic の Claude for Financial Services プラグイン群(Apache-2.0)をもとにしています。Office-JS / Cowork のライブ Excel 経路は取り除き、excel-author skill の作法に沿ってヘッドレスの openpyxl を対象にしています。原典: https://github.com/anthropics/financial-services