Sketch
目次
使い捨ての HTML モックアップを作ります。見比べるための案を 2〜3 通り出します。
skill の情報
| 提供元 | 追加インストール — hermes skills install official/creative/sketch で導入します |
| パス | optional-skills/creative/sketch |
| バージョン | 1.0.1 |
| 作者 | Hermes Agent (adapted from gsd-build/get-shit-done) |
| ライセンス | MIT |
| 対応プラットフォーム | linux, macos, windows |
| タグ | sketch, mockup, design, ui, prototype, html, variants, exploration, wireframe, comparison |
| 関連 skill | spike, claude-design, popular-web-designs, excalidraw |
参考: SKILL.md 全文
Sketch
この skill は、ひとつに決める前にデザインの方向性を見ておきたいときに使います。UI や UX のアイデアを、捨てる前提の HTML モックアップとして形にします。狙いは、動く案を 2〜3 通り並べて見比べられるようにすることであって、そのまま出せるコードを作ることではありません。
「この画面をスケッチして」「X はどんな見た目になりそう?」「レイアウト A と B を比べて」「この UI の案を 2〜3 通り」「いくつか案を見せて」「作る前にモックを見たい」といった依頼が来たら、この skill を読み込んでください。
使わない場面
- 本番で使う部品がほしいとき —
claude-designを使うか、きちんと作ってください - 作り込んだ単発の HTML(ランディングページ、資料)がほしいとき —
claude-designです - 図がほしいとき —
excalidrawやarchitecture-diagramです - デザインがもう固まっているとき — そのまま作ってください
GSD 一式を入れている場合
gsd-sketch が隣に並んでいるなら(npx get-shit-done-cc --hermes で入ります)、もっと本格的な進め方として gsd-sketch が使えます。MANIFEST 付きの .planning/sketches/ を残し、次に何を描くかの分析、過去のスケッチとの一貫性の点検、GSD のほかの部分との連携まで面倒を見てくれます。こちらの skill は単体で動く軽い版で、状態を持たずにその場限りのスケッチを描くためのものです。
> 補足: 元になった GSD プロジェクト(gsd-build/get-shit-done)は、GitHub 上でアーカイブ済み、つまりもう手入れされていません。npm のパッケージ(get-shit-done-cc)は今もインストールできますが、アーカイブされたコミュニティー製のものとして扱ってください。手入れが続いているのは、単体で動くこちらの sketch skill のほうで、追加で必要なものはありません。
基本の進め方
intake → variants → head-to-head → pick winner (or iterate)1. 聞き取り(十分に伝えられていれば飛ばします)
案を作る前に、3 つのことを聞き出します。まとめて聞かず、1 つずつ尋ねてください:
- 雰囲気。「どんな感じにしたいですか。形容詞でも、気持ちでも、雰囲気でも」— *「落ち着いた、読み物っぽい、Linear みたいな」*のほうが、*「ミニマル」*よりずっと手がかりになります。
- 参考。「思い描いている感じに近いアプリ、サイト、製品はありますか」— 実際の参考は、抽象的な説明よりも強いです。
- いちばん大事な操作。「この画面で利用者がいちばんよくやることは何ですか」— どの案もそこをうまく支えるべきで、そうでなければただの飾りです。
次の質問に移る前に、答えを短く言い返して確かめます。3 つとも最初に伝えられていたなら、そのまま案づくりに進んでください。
2. 案は 2〜3 通り(1 通りにはしない。4 通り以上はまれ)
2〜3 通りをまとめて作ります。1 案がそれぞれ、単体で完結した HTML ファイルです。案は説明せず、作ってください。並べて比べることが狙いです。
それぞれの案は、数値をいじった違いではなく、デザインの立ち位置を変えたものにします。軸の取り方の例:
- 密度: 詰まっている / ゆったり / 極端に詰まっている(対照的な両端から 2 つ選びます)
- 何を前に出すか: 内容が主役 / 操作が主役 / 道具立てが主役
- 見た目の性格: 読み物っぽい / 実務的 / 遊びのある
- レイアウト: 1 段組み / サイドバー付き / 左右分割
- 土台: カード中心 / 素の内容 / 文書ふう
軸を 1 つ選び、そこから引き離します。差し色だけが違う 2 案は、労力の無駄です。利用者には見分けがつきません。
案の名前: 番号ではなく、立ち位置を表す言葉にします。
<!-- ascii-guard-ignore -->
sketches/
├── 001-calm-editorial/
│ ├── index.html
│ └── README.md
├── 001-utilitarian-dense/
│ ├── index.html
│ └── README.md
└── 001-playful-split/
├── index.html
└── README.md<!-- ascii-guard-ignore-end -->
3. 本物の HTML にする
どの案も、それだけで完結した 1 つの HTML ファイルにします:
<style>は直接書きます — ビルドも外部の CSS も要りません- フォントはシステムのもの、または
<link>で Google Fonts を 1 つだけ - CDN からの Tailwind(
<script src="https://cdn.tailwindcss.com"></script>)で構いません - 中身はそれらしい仮の文章にします — 実際の文と名前を書き、「Lorem ipsum」は使いません
- 操作できること: リンクは押せて、ホバーも効き、状態が変わる動きが少なくとも 1 つあること。固まった静止画は、多少ぎこちなく動くものより出来の悪い試作です。
ブラウザーで開いてください。崩れていたら、見せる前に直します。
案は目で確かめます。Hermes のブラウザーのツールを使ってください。 HTML を書いて描画を祈るのではなく、1 案ずつ読み込んで実際に見ます:
browser_navigate(url="file:///absolute/path/to/sketches/001-calm-editorial/index.html")
browser_vision(question="Does this layout look clean and readable? Any visible bugs (overlapping text, unstyled elements, broken images)?")browser_vision は、ページに実際に出ているものの説明と、スクリーンショットの場所を返します。ソースを読むだけでは見つからない崩れ(フォントの読み込みが黙って失敗している、flex の入れ物がつぶれている、など)を拾えます。直しては読み込み直し、どの案もきちんと見えるようにします。
素早く始めるための、CSS のリセットとシステムフォントの既定の指定:
<style>
* { box-sizing: border-box; margin: 0; padding: 0; }
body {
font-family: -apple-system, BlinkMacSystemFont, "Segoe UI", Roboto,
"Helvetica Neue", Arial, sans-serif;
-webkit-font-smoothing: antialiased;
color: #1a1a1a;
background: #fafafa;
line-height: 1.5;
}
</style>4. 案ごとの README
それぞれの案の README.md には、次のことを書きます:
## Variant: {stance name}
### Design stance
One sentence on the principle driving this variant.
### Key choices
- Layout: ...
- Typography: ...
- Color: ...
- Interaction: ...
### Trade-offs
- Strong at: ...
- Weak at: ...
### Best for
- The kind of user or use case this variant actually serves5. 並べて比べる
全部の案ができたら、比較として差し出します。並べるだけでなく、意見を言ってください:
## Three takes on the home screen
| Dimension | Calm editorial | Utilitarian dense | Playful split |
|-----------|----------------|-------------------|---------------|
| Density | Low | High | Medium |
| Primary action visibility | Low | High | Medium |
| Scan-ability | High | Medium | Low |
| Feel | Calm, trusted | Sharp, tool-like | Inviting, energetic |
**My take:** Utilitarian dense for power users, calm editorial for content-forward audiences. Playful split is weakest — tries to do both and commits to neither.利用者に 1 つ選んでもらうか、2 つを掛け合わせるか、もう一巡してもらいます。
テーマ(見た目の決まりがあるプロジェクトの場合)
すでにテーマ(色、フォント、トークン)があるなら、共通のトークンを sketches/themes/tokens.css に置いて、各案から @import してください。トークンは最小限にします:
/* sketches/themes/tokens.css */
:root {
--color-bg: #fafafa;
--color-fg: #1a1a1a;
--color-accent: #0066ff;
--color-muted: #666;
--radius: 8px;
--font-display: "Inter", sans-serif;
--font-body: -apple-system, BlinkMacSystemFont, sans-serif;
}捨てるスケッチにトークンを作り込みすぎないでください。色 3 つとフォント 1 つで、たいてい足ります。
動きの合格ライン
次のことができれば、スケッチとして十分に動いています:
- 主要な操作を押すと、目に見える何かが起きる(状態の変化、モーダル、通知、画面が変わる素振り)
- 意味のある状態の変化が 1 つ見える(一覧の絞り込み、表示の切り替え、パネルの開閉)
- 押せそうな場所にホバーが効く(ボタン、行、タブ)
これ以上は、捨てるものへの作り込みすぎです。これ以下なら、ただのスクリーンショットです。
次に何を描くか決める
すでにスケッチがあって「次は何を描こうか」と聞かれたら:
- ちぐはぐな点 — 別々のスケッチで勝ち残った案が、それぞれ独自の選択をしていて、まだ組み合わせられていない
- まだ描いていない画面 — 話には出たのに、一度も試していない
- 状態の網羅 — うまくいく道筋は描いたが、空・読み込み中・エラー・1000 件のときは描いていない
- 画面幅 — ある幅では確かめたが、スマートフォンや横長の画面でも成り立つか
- 操作の型 — 静止したレイアウトはあるが、遷移・ドラッグ・スクロールの挙動がない
名前を付けた候補を 2〜4 個出して、選んでもらいます。
出力
- リポジトリーの直下に
sketches/を作ります(GSD の流儀に合わせているなら.planning/sketches/) - 案ごとに 1 つのディレクトリー:
NNN-stance-name/index.htmlとREADME.md - 開き方も伝えます: macOS なら
open sketches/001-calm-editorial/index.html、Linux ならxdg-open、Windows ならstartです - 案は捨てられる状態に保ちます。残しておきたくなったスケッチは、資産として飾るのではなく、本物のコードに昇格させてください
1 案あたりの、だいたいのツールの並び:
terminal("mkdir -p sketches/001-calm-editorial")
write_file("sketches/001-calm-editorial/index.html", "<!doctype html>...")
write_file("sketches/001-calm-editorial/README.md", "## Variant: Calm editorial\n...")
browser_navigate(url="file://$(pwd)/sketches/001-calm-editorial/index.html")
browser_vision(question="How does this look? Any obvious layout issues?")これを案の数だけ繰り返し、最後に比較の表を出します。
出典
GSD(Get Shit Done)プロジェクトの /gsd-sketch の進め方をもとにしています — MIT © 2025 Lex Christopherson(gsd-build/get-shit-done)。元の GSD リポジトリーは、GitHub 上でアーカイブ済み、つまりもう手入れされていません。npm の get-shit-done-cc は今もインストールでき(npx get-shit-done-cc --hermes --global)、スケッチの状態の保存、テーマや案の型の参照、一貫性を点検する進め方まで入っていますが、アーカイブされたコミュニティー製のものとして扱ってください。