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パスワードとログイン

目次

「GitHub にログインして」 と頼めば、エージェントが代わりにサインインします。ログイン情報のないサインインページに初めてたどり着いたときは、その場で入力内容が伏せられるプロンプトを出して尋ねてきます。それ以降は何もしなくても動きます。パスワードはこの端末上で暗号化され、ページへ直接入力されます。モデルがパスワードを目にすることはありません。

設定は何も要りません。

実際の画面

CLI / TUI

🔐 Save login for github.com
   The agent reached a sign-in page with no saved login for this site.
   Type the email / username you sign in with (shown), then Enter.
   ...
   Now the password (hidden). It is encrypted on this machine, bound to
   https://github.com, and filled into the page without the model ever seeing it.

デスクトップ — 「github.com のログインを保存しますか?」というカードが表示され、ID の入力欄と、入力が伏せられるパスワード欄があります。*保存してサインイン* を押すと保存して先へ進み、*保存しない* を押すと、このターンのあいだはエージェントがもう尋ねてこなくなります。

それ以降、エージェントは保存済みのログインを一覧し、ID は自分で入力して、パスワードは Hermes を通して入力します。エージェントが受け取るツールの結果は {filled_fields: 1, origin: "https://github.com"} だけです。さらにパスワードは伏せ字処理の対象にも登録されるので、あとでページを読み取ったときにパスワードがそのまま出てくることもありません。

2 段階認証のコード

パスワードのあとにコードを求めるサイトも、同じように処理されます。

  • 認証アプリの鍵をログインと一緒に保存している場合(2FA を有効にするときにサイトが表示する「セットアップキー」や otpauth:// のリンクのことです。TOTP のシードを持つ 1Password や Bitwarden のアイテムも含みます): Hermes が現在のコードを生成して入力します。誰にも尋ねません。鍵は 設定 → パスワードとログイン → 追加 か hermes vault add で登録します。登録したアイテムには *2FA 自動* のバッジが付きます。
  • コードがスマートフォンやメールに届く場合: 使っている画面に小さなプロンプト(「github.com の確認コード」)が出るので、コードを入力すると Hermes がページに入力します。この場合もコードが会話に入ることはありません。
  • パスキー、ハードウェアキー、アプリでの承認(「Duo で承認をタップ」など): 入力するものはありません。エージェントが端末側で操作を済ませるよう伝え、ページが先へ進むのを待ちます。

1Password や Bitwarden をすでに使っている場合

有効にする操作は要りません。コマンドラインツールの op や bw がインストールされていてサインイン済みなら、Hermes が自動で検出し、そこに保存されたウェブサイトのログインもローカルのものと並んで入力に使えるようになります。エージェントがそうしたログインを初めて必要としたとき、マスターパスワードでパスワードマネージャーのロックを解除するよう求めてきます(入力は伏せられます。解除はセッションごとに 1 回で、30 分操作がないとロックされます)。Hermes はマスターパスワードを対話なしの経路でパスワードマネージャーの CLI へ渡し(op signin なら標準入力、bw unlock --passwordenv なら子プロセスの環境変数)、メモリにはセッショントークンだけを残します。エージェントがマスターパスワードやトークン、ログイン情報を目にすることはありません。 パスワードマネージャーの項目に複数のウェブサイト(たとえば amazon.co.uk、 www.amazon.co.uk、eu.account.amazon.com)が登録されていれば、そのどれかとまったく同じ オリジンで入力に使われます。項目に保存された URL から先を推し量ることはありません。

検出されたパスワードマネージャーを使いたくない場合は、hermes vault sources --disable bitwarden を実行するか、設定 → パスワードとログイン のスイッチで切ります。

支払いと住所の入力

カードと住所もログインと同じしくみです。一度保存すれば(設定 → パスワードとログイン → 追加、または hermes vault add)、購入手続きをするサイトに紐づけられ、エージェントはそのサイトでだけ入力します。カードを入力するときは毎回、先に確認を求めます。危険なコマンドのときと同じ承認プロンプトで、断れば何も入力されません。ヘッドレスのセッション(cron、webhook、API サーバー)は確認に答えられないので拒否されます。そのため、購入ページまでたどり着いたプロンプトインジェクションがあっても、確認を求めることはできますが、お金を使うことはできません。住所の入力には確認は要りません。

保存した内容の管理

  • デスクトップ → 設定 → パスワードとログイン: 保存したものすべてと、検出されたパスワードマネージャー(ロック解除 / ロック)、追加、削除があります。
  • CLI: hermes vault list、hermes vault add、hermes vault rm <handle>、hermes vault sources。

アイテムは ~/.hermes/vault/ の下に暗号化して保存され(Fernet の鍵と vault ファイル。どちらも 0600)、プロファイルごとに分かれます。ラベル、サイトのオリジン、ログイン ID は見えるメタデータです。パスワードとカードの値は、ページへ入力されるとき以外に vault の外へ出ることはありません。

ヘッドレスのセッション

cron ジョブ、webhook、API サーバー、hermes chat -q には、プロンプトに答える人がいません。保存済みのローカルのログインはそこでも使えます。ロックされたパスワードマネージャーは unavailable_in_this_session を、ログインが見つからないときは prompt_unavailable を返します。先に対話できるセッションでロックを解除するか保存しておくか、1Password のサービスアカウントトークン(OP_SERVICE_ACCOUNT_TOKEN)を渡してください。

vault:
  onepassword:
    enabled: false          # opt OUT of a detected manager (default: on when installed)
    account: ""             # `op --account` shorthand; empty = default
    service_account_token_env: OP_SERVICE_ACCOUNT_TOKEN
  bitwarden:
    enabled: false

保証できること、できないこと

保証すること: パスワードが Hermes を通してモデルのコンテキストに入ることはありません。ツールの結果にも、ログにも、セッションのデータベースにも、どのプロセスの CLI 引数にも入りません。入力は、監督下にあるブラウザセッションの CDP ソケットを直接使って行われます。ページのオリジンが保存したオリジンと完全に一致しない限り入力は拒否され、この確認は書き込む直前にページの中でもう一度行われます。

保証しないこと: ページそのものからは守れません。サイトにパスワードを入力した時点で、そのサイト(とそこで動くスクリプト)はパスワードを手にします。これは自分で入力したときとまったく同じです。クラウドのブラウザバックエンドでは、提供元のブラウザがほかのページと同じようにそのページを見ます。オリジンへの紐づけは、間違ったサイトに入力しないための防御であって、正しいサイトが乗っ取られた場合の防御ではありません。